株式会社日本AEパワーシステムズ(東京都港区西新橋三丁目8番3号 取締役社長 森 雅一)は、乾燥空気を使用することにより六フッ化硫黄(SF6)ガス等の地球温暖化ガスを全く使用しない、72kVクラスとしては世界初となるガス絶縁開閉装置(GIS)の開発に成功し、2005年度より本格的な販売を開始します。
SF6ガスは絶縁性能と電流遮断性能に優れており、GISに広く利用されています。しかし、SF6ガスの地球温暖化係数は、二酸化炭素換算で約23,900倍と高く、1997年に京都にて開催されたCOP3(気候変動枠組条約第3回締約国会議)にて規制対象ガスに指定され、本年2月に発効となりました。今後、SF6ガスの放出量及び使用量削減が大きな課題となっていくと予想されます。
当社は既に、乾燥空気を使用した72/84kVクラスのタンク形真空遮断器を販売しております。遮断器が負荷電流の開閉と事故電流の遮断を行う機器単体であるのに対し、GISは、遮断器に加え、メンテナンスなどのために必要な開閉器(断路器、接地開閉器)や主母線、避雷器、ケーブルヘッドなどを絶縁ガスが封入された容器内に収納し、コンパクト化した装置で、主に設置場所が限られる山間の変電所、ビルや工場の受電設備などで使用されます。
当社では、SF6ガスに代わる絶縁媒体として乾燥空気に着目し、GISで使用するための技術開発を進めて参りました。乾燥空気は絶縁耐力および電流開閉能力がSF6ガスより劣るという問題があります。今回、乾燥空気中における絶縁設計の許容値算出や開閉器の電流開閉性能について研究を進めた結果、高圧力の乾燥空気と導体表面への絶縁被覆を組み合せたハイブリット絶縁構造の採用、導体・容器形状の最適化などにより、完全にSF6ガスを使用しないGISを完成しました。特に、断路器については、極間距離、および可動部位やシールドの形状を検討し、絶縁および電流開閉の両面から最適な構造としました。全体の外形寸法も、従来のSF6ガスGISと同等のサイズを実現しております。
開発にあたっては、(株)日立製作所殿および富士電機システムズ鞄aより基礎データの提供や市場調査などの点でご協力を頂きました。
今後、地球温暖化防止製品であるこの72kV乾燥空気絶縁開閉装置を、交通・公共・ビル・工場受電設備向けへの販売を開始します。
主な特長は以下の通りです。
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