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株式会社日本AEパワーシステムズ
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2005年4月13日

− 完全SF6ガスレス化に成功 −
環境対応 72kV乾燥空気絶縁開閉装置の販売開始

 株式会社日本AEパワーシステムズ(東京都港区西新橋三丁目8番3号 取締役社長 森 雅一)は、乾燥空気を使用することにより六フッ化硫黄(SF6)ガス等の地球温暖化ガスを全く使用しない、72kVクラスとしては世界初となるガス絶縁開閉装置(GIS)の開発に成功し、2005年度より本格的な販売を開始します。

 SF6ガスは絶縁性能と電流遮断性能に優れており、GISに広く利用されています。しかし、SF6ガスの地球温暖化係数は、二酸化炭素換算で約23,900倍と高く、1997年に京都にて開催されたCOP3(気候変動枠組条約第3回締約国会議)にて規制対象ガスに指定され、本年2月に発効となりました。今後、SF6ガスの放出量及び使用量削減が大きな課題となっていくと予想されます。

 当社は既に、乾燥空気を使用した72/84kVクラスのタンク形真空遮断器を販売しております。遮断器が負荷電流の開閉と事故電流の遮断を行う機器単体であるのに対し、GISは、遮断器に加え、メンテナンスなどのために必要な開閉器(断路器、接地開閉器)や主母線、避雷器、ケーブルヘッドなどを絶縁ガスが封入された容器内に収納し、コンパクト化した装置で、主に設置場所が限られる山間の変電所、ビルや工場の受電設備などで使用されます。

 当社では、SF6ガスに代わる絶縁媒体として乾燥空気に着目し、GISで使用するための技術開発を進めて参りました。乾燥空気は絶縁耐力および電流開閉能力がSF6ガスより劣るという問題があります。今回、乾燥空気中における絶縁設計の許容値算出や開閉器の電流開閉性能について研究を進めた結果、高圧力の乾燥空気と導体表面への絶縁被覆を組み合せたハイブリット絶縁構造の採用、導体・容器形状の最適化などにより、完全にSF6ガスを使用しないGISを完成しました。特に、断路器については、極間距離、および可動部位やシールドの形状を検討し、絶縁および電流開閉の両面から最適な構造としました。全体の外形寸法も、従来のSF6ガスGISと同等のサイズを実現しております。

 開発にあたっては、(株)日立製作所殿および富士電機システムズ鞄aより基礎データの提供や市場調査などの点でご協力を頂きました。

 今後、地球温暖化防止製品であるこの72kV乾燥空気絶縁開閉装置を、交通・公共・ビル・工場受電設備向けへの販売を開始します。

主な特長は以下の通りです。

1)
コンパクト化
高圧力の乾燥空気と導体表面への絶縁被覆を組み合せたハイブリッド絶縁構造。
導体配置の最適化および鋳物導体・鋳物容器を使用して不要なガス空間を排除し、最小限の絶縁距離を確保。
2)
信頼性
 
高耐圧ベローズの開発による真空遮断器の高信頼化。
 
容器中の導体を支える絶縁物を垂直に配置し、開閉器の可動によって発生する金属異物が絶縁物に付着しにくい構造とすることで、絶縁不良を低減。
   
3)
安全性
 
SF6ガスの場合、容器や密閉した室内で作業する際には、酸素濃度の確認が必要であるが、乾燥空気を使用することにより、酸欠に対する配慮が不要。
   
4)
保守性
 
真空遮断器のガス区画を主母線や断路器のガス区画と分けることにより、遮断器の保守点検や交換の際に主母線および断路器区画のガス処理は必要なく、絶縁性能を維持できるため、母線や他回線の停止が不要。
   
主な仕様
  定格電圧
:
72kV
  定格電流
:
1200A
  定格遮断電流
:
25kA
  定格乾燥空気圧力
:
0.45MPa(真空遮断器区画)、0.5MPa(主母線・断路器区画)
 
 
【ご参考】用語の説明
  断路器
電気的に充電された電気回路を開閉分離するために用いられる開閉機器
  接地開閉器
電気回路を接地(アース)するために用いられる開閉機器
  主母線
接地された容器と電流を通す導体とを備え、各機器の接続および各回線を接続するために用いられる
  ケーブルヘッド
ガス絶縁開閉装置とケーブルを接続する際の接続部分
   
 

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